ドウシ。
凪からすぐの「上島商店」さん
私が尊敬して止まないお店です。
今この時代、加工品が普及して、ハウス栽培も進歩し、手軽に調理出来るものがありふれて、季節感のない食卓になりがち。
それと同時に、土まみれや、虫、魚が苦手…な方が増えて、農業漁業の第三次産業のお仕事もだんだんと担い手が減っていってるのが現実。
これから先、農産物や魚介類は海外からの輸入がほとんどになってしまうかもしれません
日本で捕れた日本らしい魚介を、私たちが食卓で頂けることって、とても素晴らしいと思うのです
特に、石川県は本当に海の食材の宝庫で、
他県から来た私にとっては、石川県に移住したことが今までの人生で一番成功だったー!と思うほど、豊かな食材に恵まれた生活は、心が幸せで満ち溢れています
上島商店さんに出会ってからは、幸せも倍増し。
地元の良い食材を、日本の食材を、
老若男女の皆さんに喜んで欲しい!という気持ちと
お取引してるお店の期待に応えたい!という熱意と
漁業に関わってる方々を支えたい!という優しさ、
そして何より上島さんは、従業員さんたちをとても大切に想っていて(←これは、沢山あり過ぎてここには書ききれませんが)
同じ経営者として、自営業として、
見習いたいところがたくさんあります
時代の進歩に置いてかれがちな大切なことは、
誰かが守っていかないと
いつか消滅してしまう
守るべきことは違えど
気持ちは同じ方向に向かっているような気がして、
私は上島商店さんがとても好きだし、
応援したいし、これからも良い仲間でいさせてほしいなぁと思うのです
それにしても、今日の上島さん破格でした…
ブリ1匹1000円って…笑
値上げすることばかり考えるのではなくて
お客さんに喜んで頂くためには、
自分は何ができるのかな…
私もそんなことを思ったりしたのでした
GW.
GWの営業を3日間終えて
思うこと。
いつもの営業日と全然違ってちょっと面白い時間が流れてます。
朝の1巡目の記名表は、開店間際まで埋まることもなく
開店と同時にバタバターっと第1波がやってきて、
だいぶお待ちのお客様が少なくなってきたな〜なんて
のんびりしてると
お昼ご飯後の時間帯に第2波。
閉店間際にも駆け込みの第3波。
小刻みにお客さんが来て下さるので
待ち時間がいつもよりだいぶ少ないような気がします
初めましてのお客さんも9割以上で、
おやつは、ほとんどの方がお1人お1つ。
いつもの、お1人さま数個のおやつのご注文に慣れてしまった私は、
お客さんが「以上です」と言うまで待ってしまって、変な沈黙の時間が流れたり…笑
何より、ほんとに皆さんのお顔が楽しそう!
県外の車もたくさん見かけます
こんなところまで、足を運んで下さって本当にありがたい気持ちでいっぱいです
私にできることは、いつものおやつを精一杯真面目につくること。
凪の匂い、おやつの味、お飲み物の味、
ほんのすこーしでも、
このGWの思い出の片隅に加えてもらえたら
嬉しいです。
あと2日
精一杯、全力でお迎えしたいと思います
ニワ。
凪の小さな庭に
春になると、毎年変わらず同じお花が咲きます
冬になって、一旦枯れてしまっても
春の気配を感じると、そーっと芽を延ばして
いつの間にか咲いている。
生命の尊さを感じる景色。
スズラン、すみれ、アリッサム、チューリップ。
今年も同じお花を見られることに幸せを感じます
確か、凪にスズランを植えたのは
コロナが出てきて初めの頃。
お先真っ暗になって、落ち込んで、怖くて、のりこさんと励ましあったあの頃。
のりこさんのお家の庭のスズランが本当に美しくて、
心が洗われるほど良い香りで、
この子たちを私も育てたくて株分けしてもらったのがきっかけでした。
あれから何年経ったかな
凪のスズランは、年々広がって、成長して
日当たりが良いせいか、本家のスズランを追い越す勢いで、早く咲きます(笑)
ここに植えた命が1年に1度、精一杯お花を咲かせる。あの頃から色んな事が起こり、変わっていったけれど、何も変わらず咲く。
こういう生活の一場面が、私の背中を押してくれます
私の生き方は、
生きものから教えられることがとても多い。
人や植物、食物、自然。
良い事も、そうでない事も
絶え間ない出来事が重なる日々だけれど、
どんな年齢になっても
命の愛で心が動くような
人生にしていきたいな、と心から思っています
ちょっと雑多だけれど
凪の小さな庭の植物たちが愛おしい
今日この頃。
ケイケン。
4月に入って春休みが終わり、
少しずつ落ち着きを取り戻してきました。
毎年3月の春休み時期は、若いお客さんがとても多くなります。
キャピキャピした若いエネルギーは、見てるこちらまで元気になるのだけれど
それよりも
入店から店を出るまで、皆さんが本当にマナーというか礼儀がよくて、私ものりこさんもとても感心して、とても嬉しい気持ちで営業ができました
特にいつも私がウルッとしてしまうのは、
2階の靴の並べ方。
何人で来てくれても
皆さんきちんと、他の方の邪魔にならないように
靴を綺麗に揃えて座敷に上がってくださる。
その間に小さい小さい靴を見かけたときには
もう、私はかなりウルッです。
帰られる時の
「美味しかったでーす!」
「ご馳走様でしたー!」
なんて元気な一言も春休みには特に多くなります。
たまには、目を逸らしたくなるような行動をしてしまう方もいるけれど、なるべく本人を傷つけないように少し笑いも混ぜつつ注意するように心がけてます
私も若い時、右も左も分からない時があって
周りが見えない時があって、
誰かに迷惑や嫌な気持ちをさせてしまって
色んな刺激にショックを受けながら
すこーしずつ改まっていった経験があります
みーんな経験を重ねて大人になっていく。
今でも、初めて目にする景色、人、食も行動も出来事…良い事も悪いことも全部経験です
色んな経験をして
明るくて優しく、強い大人でありたいなぁと
常に思います
写真の猫ちゃん。
自宅で車の荷物を降ろしてる間に、すぐ車内に入ってしまう…
間違えて閉めてしまった日もあるけど
またすぐ入っちゃうー。
経験して学んで〜笑笑
4ネン。
凪を作ってから4年が経ちました
あっという間というよりは、
ここまで来るまで結構長かったなぁというのが私のきもち。
1年目は、大野町に慣れることに精一杯で
2年目は、オヤツのラインナップを増やしていくことに苦労して
3年目は、私とのりこさん2人で凪をやっていくことに限界を感じて
4年目は、夫が凪に入ってくれたことで私は救われたけれど、夫は会社員に未練があるようで。。。笑
ざっと、こんな感じで4年が経ちました
何はともあれ、4年間に大きな災害も大病もなく
のりこさんに支えてもらったお陰でここまでこれたのは感慨深くて、感謝の気持ちでいっぱいです
5年目…
コロナがやっと落ち着いて、少しづつ外国の方が増えてきました。
少しだけ英語の勉強をしてみようかな…なんて思ってます
案内ができるくらいには…笑
シンライ。
先月末のポット展から始まり
お料理会2回と、金継ぎと、春休みの繁忙期…
相手方のご都合があってこそのスケジュールなのですが、
ちょっと詰め込みすぎて
オーバーヒートしそうな
今日この頃。。。
何でこんなに喫茶営業以外にも色々やるのか…
というと、
「伝えたいことがあるから」なのです
稼ぎたいとか、注目を浴びたいとか、
そういうことではなくて
私が大切に思うことを、伝えたい。
凪もそういう気持ちでずっとやってきています。
機械で作ったら早いし
業者さんに頼んだら楽だし
コンピューターに頼ったら間違えないし。
だけれど
たとえ不便でも時間がかかっても、
人と人との関係のほうが物凄く大切。
人の手仕事の味には何も敵わない。
(持論です…)
この時代に至るまでの文化や習慣も
少しでもいい、残していけたらいいなと思うのです
喫茶で提供しているおやつや、
自宅の会で作っている料理で、
食の喜び
季節の楽しみ
人の手仕事の美しさ
そんなことを、ほんの少しでも
心に残して頂けたら。
そして、それぞれの食材の味を知り、
少しでも苦手な食材がなくなり、
食材を愛おしく感じ、毎日の歓びに繋げて頂けたら
もうそれだけで十分本望です
お料理会も、そろそろ5.6回開催できたのかな…
若い方にも、ベテラン主婦の方にも、
皆さんに喜んで頂けて本当に嬉しい。
皆さんが信頼して参加して下さるお陰で
私たちは、頑張れます。
信頼を超えてゆきたい〜!
もっと!もっと。と思うのは欲張りかな。
いつもそんなことばかり思ってる…笑
ヒント。
久しぶりに温泉に行ってきました
白骨温泉。
本物の硫黄泉がドバドバ掛け流しの、
新鮮で力強いお湯が魅力の温泉です。
今回のお宿で夕食に頂いた
りんごのグラタンがとても美味しくて
焼くことで果汁が出てくるのと、ホワイトソースにりんごの香りが入って、何とも言えない美味しさだったのです。
グラタンが入った焼いただけのりんごは、
少しあっさりしていたので
りんごは少しシロップに漬けといた方がいいかな。。
ほんのちょっぴりのブランデーを吹きかけたらいいかな。。。
うーーーむー。
日本酒で少し酔った頭の中に、
この味わいを記憶させつつ、勝手にアレンジしてました(笑)
中身はグラタンでなくても、
クリーム系なら合いそう!
冬の寒い時に熱々でクランブル掛けて、お出しするのはどうだろう。。
…
こうやって、私のおやつや料理は、
いつかどこかで食べて美味しかった記憶を頼りに
イメージを膨らませて
お客さんが口にする時の気持ちを思い浮かべながら試行錯誤して出来上がります
どこかの真似。
と言われればそうなるかもしれないけれど、
ただ真似しただけでは
喜んでもらえる作品はつくれないと思っていて、
美味しい!と感じた
あの時の印象を再現できるように
食感や、組み合わせや、配分全ては
自分で整えるのです
私が美味しい!!と思ったこの感覚を
おやつで再現するような感じ。
そんなわけで、今年の冬は
焼きりんごのナンチャラ…が
登場するかもしれません
今回頂いた、りんごのグラタンの美味しい「感動」の部分だけを再現したいな
あとは自分の組み立て方。
姿、カタチ、名前は凪らしく。
(経験と記憶からヒントは得ても、あそこのアレと似てる!なんて事にならないように…)
オモイ、オモワレ。
ポット展、無事に…というよりも
無事どころか、大盛況で、
店内にぎっしり並んだポット達、ほとんどが素敵な方々の手に渡り、
たくさん働くんだよ…と気持ちを込めて包み送りだしました
閉店したときには、ほとんどスッカラカン。
予約して下さった方々の気持ちに応えたくて、
のりこさんと一緒に
設営をして、荷解きし、ディスプレイを整えて
おやつを作り
さて!と、当日扉を開けた瞬間から
皆さんの目がキラキラしてて、
嬉しい声がたくさん聞こえてきて、
お帰りになるときの
皆さんの高揚感といったら…
あ~本当に企画して良かった。
色んなカタチで
愛され、大切にされてるのは、
いつもいつも、凪の方
今回も、ポット展が終わった店内を見て
のりこさんとしみじみそう話してたのでした。
まだ凪に居たいよ~と
(言ってるかどうかは別として笑)
お嫁に行きそびれたポット達から、
凪で使う分と、のりこさん家と、我が家に
この日の思い出と共に1つずつお迎えして
無事閉幕となりました
これから当分は器のイベントはありませんので
普段の喫茶になりますが
どうぞよろしくお願い致します
シミル。
明日はいよいよポット展
昨日は1日がかりで設営して、
今日は今日とておやつの準備。
やる事がたくさんあるのも、
やる事に追われるのも、
そこまで負担ではないのだけれど
何より心が負担なのは、
どうしたら
お客さんが喜んで下さるかどうか。
どうやってみたら
お客さんが気持ちよくお買い物ができて
その後も大切に使ってくれるような作品と出会えるきっかけを作れるか。
ずーっとずーっとそればかり考えて、
抜けのないように、失礼のないように、
神経も気も張っている
1つのことに入り込んで、没頭して集中してしまうのは、良くも悪くも私の性分で、自分でも、もう少し気を抜いていいのにと思うけれど
それがなかなか。。。笑
近所の上島商店さんにもらった差し入れを夜食に頂いて、気持ちは幸せいっぱい。
わたしも明日、誰かのほんの少しの幸せをお手伝い出来ますように
さてこれから少し仮眠します
当日は皆さんと、とことん楽しみましょう!
お申し込み下さった皆さん、ありがとうございます
遠方からも数組いらっしゃる予定です
楽しみにお待ちしてます
ドーナッツ。
おやつと言えば
私はドーナッツが大好き
まん丸で、ぷっくりで、ふわふわ。
このカタチをまずは愛でてから
大口を開けてパクっ!!とかぶりつきます
食べ終えた時の至福ったらありません笑
今週末に控えたポット展の準備。
期待して下さってる皆さんの気持ちにお応えできるように、
6名の作家さんに失礼のないように、
凪の企画展に参加してよかったと思って頂けるように、
たったの1日だけれど、誠心誠意を尽くして
精一杯頑張りたい。
私がイベントを企画するとき
魂が抜ける程のエネルギーを使うので
毎回少しだけ苦しくて、もがき、たまに涙したりしながら、作家さんにお世話になり、のりこさんに支えられながら、当日を迎えます
今回も、ちょこちょこ失敗して落ち込んだりしながら、少しずつ形になろうとしているこの企画
当日、ポットとの出会いを楽しみにして下さってる皆さんに、心から喜んで頂けますように
おやつのお持ち帰りも喜んで頂けるように、精一杯作ります
まずはドーナッツを買い込んでっと。…笑