チョコレートケーキ
やっとできた私のチョコレートのおやつ。
この時期になると、お客さんから「ないの?」と時々お声が掛かるたびに、
ないの〜と、笑ってごまかしながら過ごしてきたけど、ついにできた♪
今年は、色々なことに背中を押されて
あきらめずに少し踏ん張って挑戦してみたら、
なんとか、私らしいチョコレートケーキができたような気がします
久しぶりの新作への挑戦は、
やっぱりちょっとキツくて、
時間のロスも、コストのロスも、沢山うまれました
けれど、
やっぱり出来た時の達成感は、沢山のロスがうまれたからこそ。
楽な道は、本当に楽で楽しいけど
何もうまれないし、残らないような気がします
そういう道の進み方も好きだし、実際に沢山通ってきてるけれど
でも、
たまには何かをきっかけに背中を押されて
踏ん張りを発揮できるのも
またいい機会なのかもしれません
あの痛ましい出来事の日から、
ちょっと油断すると
心を持っていかれそうになってしまったり
突然ポロポロ涙を流したり
何もやる気がなくなってしまったり
みんなと足並みを揃えた発言や行動をしないといけないような気がしたり
考えなくてもいい感情が複雑に入り混じっていたけれど
今の時間のロスや、コストのロス、
大切なものや、
大切な人、
大切なことを失った人は、
その分きっといつか必ず、何かに変わって、何か大切なことがうまれるとおもいます
私もそれらを失ったことがあるからこそ
きっと大丈夫と信じているのかもしれません
そんなこんなで
うまれたチョコレートケーキですが
この文章ほど重くはないです笑
キボウ。
去年の挨拶もできないまま
大惨事からの始まりとなった2024年の営業を1週間終えて思う事
凪に来てくださるお客さん、
皆さんのココロが泣いているのが
痛いほどこちらにも強く伝わりました
どうにもならない自然災害。
いつ、どこで、誰が遭ってもおかしくない
傷跡は深く深く残るけれど
きっといつかは必ず、
立ち直った姿と景色が今までより更に美しく優しく甦ると思います
1/1からずっと、
優しい希望の光をたくさん目の当たりにしています
頑張るぞ!という強い気持ちも、あちこちで目にします
みんな一人ひとり
ココロが痛くて痛くて仕方ない
でも、前に進まなくちゃと必死で、
自分のココロを保つために
誰かと会ったり、
ちょっと忘れる時間を作って、
笑って、
温かいものを食べたり、
甘いものを食べたり、
珈琲や紅茶を飲んだりして、
自分と戦ってます
ゆっくり静かな時間が流れる営業から始まった新年の凪
この感じこそ、まさしく「凪」だなぁと
能登の深い海の色を思い出したのでした
まだいつもの元気な石川県ではないけれど
災害に遭ってなくとも、大きな被害を受けているところは沢山あります
観光業も、
飲食店も、物販店も、卸売業も
みんなそれぞれの生活が掛かっていて
みんなそれぞれ守らなくちゃならないものがあります
支え合っていきたいです
みんなで。
凪はしばらく、ココロの痛みを少しでも
和らげられるような時間作りに
専念したいなと
思っています
私のココロの痛みは…
石川県のカニを食べて発散しています
そろそろ、血と肉がカニとブリからできそうです
七尾の漁港の復興と漁師さん
また海に出られる日が1日でも早くきますように
イタズラ。
神様のいたずら
としか思えない、2年連続のクリスマス寒波で
今年も凪のささやかなクリスマス会は
中止になってしまいました
意外と大丈夫かも…イケるかも。
と準備を進めていた前日までの楽しい時間
当日、もしかして‥と
いつもより早起きしてカーテンを開けて見ての
絶望感
沢山用意した美味しいいちごも、まどんなも、行き場をなくして少し寂しそうで
でも、それよりも
スタッフののりこさんと一緒に、みんなの喜ぶ顔を想像しながらつくったクリスマスのオーナメントたちが、笑ってるけれど何だか寂しそうで、少し悲しいキモチになったのでした
朝の積雪を見て
いつも判断が早い私でも、さすがにギリギリまで迷って、
楽しみにしてくださってる皆さんのお顔、
この日を楽しみに金沢に前泊して下さってる方々のお顔、
色々思い浮かべながらしばらく長い間葛藤していました
でも、やっぱり
皆さんが早くに受け付けにいらっしゃる時間までに除雪が間に合わず、安全を確保できなくて
楽しみはこれからいつだって作る事はできるけど、
安全は今判断しないと危ないかもしれない
と、休業の判断をさせてもらいました
こういう時の判断は
本当にいつまで経っても難しいです
凪周辺は、除雪車が入らないのでなおさら。
今回お休みにした分、
残りの営業日で頑張ります
皆さんが食べて下さったおやつの味が
美味しく今年を締めくくれますように、
一生懸命つくります
終わりよければ全て良し
ってことで前向きにいきますね!
神様〜
イタズラはそのへんまでで、
年末は良い天気にしてください〜!
ドノクライ。
あっという間に今年も終わり。
毎日、何回も目にする場所に掲げてある
凪を作る時に書いた教訓を見ながら
今年もあの時と同じ気持ちで、
同じようにできていたかなぁと振り返っています
誰かに安らぎの時間と心が喜ぶ時間をつくりたいと思って凪を作ったあの時
喜んで頂きたくて、必死の思いで1つ1つ試作を繰り返して生み出していったおやつ
日本の生産者さんや作家さんの素晴らしい手仕事を、みんなにも伝えなくちゃ!と、手探りで不器用ながらに伝えてきた色々な企画
色んなことが、少しずつできるようになって、もう少しで5年が経とうとしています
誰かに
喜んでほしくて
幸せな気持になってほしくて
安らぎの時間を過ごしてほしくて
つくった凪。
今の凪はそれが叶っているかな、
どうかな。
これからも、今までと同じ気持ちで
色々と迷いながら、考えながら前に進んで行くのだと思いますが、
のりこさんや、家族、そして友達やお客さま
みなさんに支えられてるからこそ
私がやっていけることに
改めて感謝の気持ちでいっぱいです
あとどのくらい頑張ったら
皆さんに恩返しができるのだろう
いつも優しさや温かい愛情を
受け取ってばかりです
来年こそ!
恩返しに励みます
精一杯の感謝の気持ちを込めて
また来年もどうぞ宜しくお願いします
タイワン。
来年の春
台湾で開催される茶会での、
お菓子部門を担当してほしいと依頼を頂きまして、色々考えて悩みましたが
やってみることになりました
その方が凪でおやつを食べたとき、
ショートケーキもタルトもパンナコッタも、それぞれ全て詳しく感想を伝えて下さって
私がそのおやつ1つ1つに表現したいことを
丁寧に汲み取って下さったのが
この方の元でおやつを作ってみたい!
と思ったきっかけです
台湾での茶会のお話が、
今具体的に進んで形になっていて
もう後に引けない状況、、、
いつもどおりの凪のおやつを出して欲しい。
それがお相手からの依頼ですが
台湾の果物の美味しさをまずは私が知るところから始まります
果物の特徴や美味しさを生かして
それにあった口溶けや酸味や甘みのバランス、クリームとの相性を考えるのが、いつも私がおやつを生み出す時の組み立て方。
あとは、真心こめて、食べてくださる方の気持ちになって丁寧に作ること
厨房機器も、茶会が開催される場所も、台湾がどんな環境なのかも、全く分からずに引き受けてしまったけれど、やるからには知らないと!
ということで、台湾とオンラインミーティングなんてことをいっちょ前にやってるのです。
ちょっと挑戦してみたい
私のおやつが、台湾の方々に何か伝わるおやつになれるかどうか
そして、ちょっと伝えてみたいのです
既製品も市販品も使わない
全て手作りのおやつを通じて果物(素材)の味の美味しさを。
今は来年の台湾でお出しするおやつの構想や、
茶会までのスケジュールや仕込みの段取り
色んな構想を練っています
台湾…
近いけど遠い
でも、とても魅力的な国
お茶会に参加して下さる方々の心に
小さい何かが届きますように
そして、終わった後には
私自身も成長できてるといいな
キュウシュウ。
東京から大分に移住して活動をされている
青木奈々絵さんと出会って数年。
毎年必ず凪のしめ飾りは、奈々絵さんが作ってくれたものをつけて、
1年間の自分に
お疲れ様でしたという労いの気持ちと
来年も宜しくお願いします
というお守りとしての役割を
このしめ飾りに託してみています
九州といえば
私たちが、東京にいた頃
移住先として考えていた熊本が大地震に遭い、
移住を一旦見送った過去の思い出がある地。
今でも
九州の自然や食文化に囲まれた生活に
いつかは…と思う気持ちも無いことはないけれど、石川での生活がとても私の性に合っていて
石川県の自然と食文化の魅力も、
これまたとても表現できない素晴らしさがあって、季節が巡るのがこんなに楽しいなんて、石川にきて初めて知ったこと。
まとめると
日本は魅力的なものごとで溢れてる!
ということ
(全然まとまってないー笑)
日本の伝統的な文化も、
素晴らしい農産業も水産業も
直接関わったり、
気持ちで応援したり、
物事を実際に手にとって力になったりしながら
みんなで守っていけるといいな
守ってほしいなと思うことを
楽しそうに守ってる人
そんな人にとても私は憧れるのです
遠い九州の地に
憧れと未練を抱きつつ
七島藺のしめ飾りを凪で繋げさせて頂けることに、心から感謝の気持ちでいっぱいです
ポケ〜
栗仕事が終わった後に、
勢いでキュッキュッ!と詰め込んでしまった
自宅開催での料理会やうつわ展が終わり、
ぽけーっと
燃え尽き症候群を発症しております
蝉の抜け殻のような
力がスーッと抜けた感じ。
途中、なぜか声が出なくなる…というハプニングもありましたが
全力で、とにかく誠心誠意の自分にできることを精一杯力を尽くしたつもりでいます
料理会やうつわ展が
ほんの少しでも、何か伝わって下さったら嬉しいし
沢山のお客様と、お料理や食卓をイメージして
一緒にうつわを選んだあの日の楽しい時間も、
そのうつわに思い出としてずっと残って下さったり、ご自宅で楽しく使って下さったら、
色々企画したことに本望以外の言葉は見つかりません
私が企画させて頂いてることには、
芯に“伝えたいこと”があったり
作り手の仕事を“守りたい”という気持ちがあって
独りよがりかもしれないけれど
私が良いと思ってることやものを
まじめに言葉や企画で伝えていきたいなと
それは、凪を続けて行く限りはずっと
思うのだと思います
少しずつ、少しずつ
成果というか、結果がみえればそれで幸せ。
にも関わらず、
料理会もうつわ展も
いつものお客さんが興味をもって下さり、
沢山来て下さいました
心から感謝の気持ちでいっぱいです
毎日の生活の中にほんの少しでも
楽しいこと、心がやる気になること
見つけられますように
(もちろん、今ポケ〜っとしてる私自身も!)
ヤクワリ。
今年最後の展示会、
加藤祥孝さんのうつわ展が近づいてきました
凪でうつわ展をやる理由
それは、うつわを売りたいからではなくて
近年、うつわ屋さんが色んなところに増え、あの手この手でうつわを販売していますが、私にはなぜかうつわの魅力があまり伝わらないのです…
気のせいかな。
うつわを
“売る”ということに努力が過剰にシフトしていて
“伝える”ということが置き去りになっているような、なっていないような…。
作家さんが形や釉薬や火加減を研究しながら調整して作る器には、どの子にも作家さんの魂が宿っているように私には見えます
少なくとも私が店や自宅で使っている器にはそう見えるのです
そんなうつわ達の魅力を
自分の言葉で誰かに届くように伝えること
その役割がしたくて、凪でうつわの展示会をしています
誰かに手にとってもらえて、その器が誰かの元で活躍してくれて喜んでもらえたらとても嬉しい。
それには
売るためではなくて
伝える努力をしたいのです
でも
伝えるのって本当に難しい。
想いを全て伝えると大袈裟に聞こえてしまうし
少なくても愛がないように感じてしまう
目先の利益だけにとらわれず、
これからの長い未来のために
伝えていきたいこと
ほんとは山ほどあります
こんなちっぽけな店の独りよがりの目標では
全然追いつかない笑
けど、こっちもコツコツやっていこうと思います
シアワセ
先日の大野イベントの打ち上げで
隣同士になった、たくまポタリーさんこと
たくまさんとの会話で
何回も過労死しかけたことがある
という話で盛り上がりました笑
ひどく疲れてるのに、胸がザワザワして眠れないよね
時々、心臓が一瞬止まるような、不整脈が出るのを感じるよね
分かる分かるー!と2人でひとしきり盛り上がって
でも。
クタクタになるまで仕事したあと
あ~幸せ。って思えるよねって。
先ほど、その会話を突然思い出して
仕事したあとに、幸せって思えることが
1番幸せだなぁと
改めて思ったのでした
誰かに認めてもらうのではなくて
自分が1番よくわかってるのだから
頑張ったねって自分が自分を認めてあげられたら
それが1番幸せなこと
1か月半で80キロの栗仕事を終えた今日は、
今までやってみたかったけれど
ちょっと贅沢かな‥と我慢してたことを
自分に許してさせてあげようと思います
(全身マッサージ90分コース7800円なり)
イイモノ。
(名前がシズカだからか‥笑)お風呂が大好きで、
以前は全国いろんなお風呂を巡りに
いそいそと1人旅によく出掛けたものです
ここ最近は近郊のお風呂をリピートするばかりで満足していますが、
去年みつけたこの温泉がとてもヒット。
季節ごとにはるばる行ってしまいます
七味温泉の山王荘
浴室の扉を開けた瞬間に、
イイ〜!!と心が踊って、
進めば進むほど最高〜!!となり、
お湯に浸かったら胸が高鳴り過ぎて失神しそうになります笑
私が温泉に興味を持った頃は、
表を見ては、○○泉だの、PHいくつだの、噴出量だの‥
と成分ばかり気にしていました
だけれど今は
自分がイイと思ったらイイモノ。
イイモノは理由なんて関係なくイイんです
温泉だけでなく食べ物や飲み物にしても、物にしても
いいモノは、成分とか内容関係なく心が動くし、記憶に残ります
自分だけのイイモノをいくつか知ってたら
それだけで心が満たされます
秋の夜長にSNSを見過ぎてか、思うのは
SNSでの情報に気持ちを持って行かれてしまう方が多そうだなぁという、少々残念な気持ち。
みんながイイと言ってるから
なかなか手に入らないものだから
ではなくて
自分だけのイイモノ見つけてみませんか
誰かの真似でなくて、
もっと自分らしく
自分の心や感性を大切にして
毎日の暮らしを穏やかにしていきたいものです
と、自分に言い聞かせてみた秋の夜でした笑