ツルノユ。
秋田県 乳頭温泉郷 鶴の湯
私が心身を静養しに行きたいとき、
候補にあがる場所のひとつです
無性にこの場所で時間を過ごしたくなって、
先週行ってきました
道中も、お風呂も、食事も部屋も
不便ばかりで近年の豊かさとはかけ離れているのに
その不便なところ1つ1つが本当に美しくて。
なるべく当時のままを残して私たちに伝えようと
守ってくださっているのがしみじみと伝わる場所
ここにしかない素朴な設えや食事に
何度行っても言葉にならないほど心が潤います
利便性や観光化‥
周りと同じ方向を向くのは簡単なこと
今私たちが大切にしたいのはなんだろう‥と
考えながら
金沢に戻りました
そんな事を含めて
これからも色々なことを時折悩んだり考えたりしながら
凪も歩んでいくのだと思います
早いようで、とても長かった気もするけれど
皆さまのお陰で凪は7年目に入りました
6周年を迎えた当日は
始めたあの日を思い出しつつも
そっと静かにいつもどおりの凪の営業をしていました
声や文に表さずとも
ここで過ごしていただく時間が
どなたかの、何かほんの少しでもお役に立てるように
凪メンバーみんなの気持ちが何か少しでも伝わるように
これからも
今を一生懸命こつこつと
やっていきたいと思います
7年目もどうぞよろしくお願いします
チョコケーキ。
ずっと
チョコレートを使ったおやつが作りたくて、
何度も何度も失敗して
去年ようやくカタチになって
お出しできたチョコケーキ。
でも、去年も毎日難しくて散々苦労して
もう来年はやめよう‥と
心に誓ったこともすっかり忘れ(たフリをして)
今年も作っていました
10年に1度の大雪になる!と騒がれていた
あの時期、
お持ち帰りおやつを渡し終えて
いつもより夜の時間がとれたとき
チャンスの神様が降りてきてしまいました笑
自分でも、こんなに真面目だったっけ
と思うほど
いつも、自分のおやつや凪のことに関して
「これでいい」「うまくできた」
なんて
思うことは一つもなくて
もっと何かできるかもと
最後まであがいてしまいます
お客さんに喜んでもらえるかな、
お客さんにとって良い時間が作れるかな、
お客さんが食べてくれたおやつや珈琲で
気持ちを満たすことができるかな。
おやつも、珈琲も、時間も
誰かの心が満たされるものを作るというのは
相手を思うことから始まるのだと思います
想いがなければ、何も伝わらない。
私が心が満たされるのを感じるお店は
いつもそんなところが共通している
色々とうんざりすることもあるけれど
誰かを想って一生懸命に完成させた
ここだけの味で
来てくださった方々に寄り添いながら
いけるところまでいきたいなと
そんな思いで最後まであがき、
今年もチョコケーキを練習したのでした
(一晩だけ…
なかなか上達しない自分が本当に情けなくて
布団の中で泣きました‥昭和かよ笑)
マタイツカ。
今年は、
素敵な常連さんとの
つらい別れが多かった1年だった気がします
結婚して遠く離れることになりました
突然旦那さんが亡くなってしまって
金沢を離れることになりました
夫の金沢単身赴任が終了して
九州から通う日々が終わってしまいました
、
、
、
皆さん、
何年も何年も凪での時間を楽しんでくださって
皆さんの
弾ける笑顔ばかりが私の目に焼き付いていて
お顔を思い出すだけで
涙がこみ上げてきます
日本の面積の中の
本当にほんの、
わずかな点みたいな小さな場所で
こんなにも良い出会いがあり、
人と人との奇跡のようなご縁と繋がりに
ありがたくて
ありがたくて
ありがたくて
時々胸が苦しくなります
「私の人生の中で
思い出に残る良い時間を過ごさせていただきました
ありがとう
どうかお元気で」
お別れの日
あるお客さまが顔をしわくちゃにして
伝えてくれたお言葉
そのお客さまは
九州から手編みの手袋を、私とスタッフさんに送ってくださいました
人生って色々あるけれど
こんなに素敵な方々がたくさんいる日本は
本当に素晴らしい場所で
こんなに素敵な方々と会えて
私は凪をやっていてとても幸せです
ここで会える日を楽しみに
みんなで凪を長く続けていきたいです
会いたいな。
またいつか‥
オフロ。
11月
毎年、この時期は凪に流れる時間がとても穏やかで
凪を始めたばかりのあの頃が
戻ってきたような
懐かしい気持ちになります
時間を忘れてお話したり
本を読んだり
手帳を整理したり。
みなさんがそれぞれ
心地よく過ごしてもらえてるといいな。
そして早く終わった夜は
大好きなお風呂(銭湯)へ
これも私にとってはなくてはならない
心地いい時間です
何も考えずに、ひたすらお湯に身を任せて
自分の頭を邪念から解放できる場所
体を芯から温めて血流を整えると
翌日、不思議と
いつもより軽やかに動けるのです
午前中までは。。。笑
ウチアゲ。
先日の、鈴木美汐さん展示会の打ち上げ!
と称して、我が家の庭でスタッフののりこさんとお昼を食べました
炭火を焚いて
今年初めて、美味しさの虜になった原木なめこのお味噌汁をつくり、
鮭やおにぎりを炭火で焼いて、
おかずやお漬物をそれぞれ持ち寄って
好きな器を選んで楽しむ‥。
お互いに、こういう時間が好きでよかった
こういう会なので器の話もたくさんしました
私がいいなと思っているのは、
作家さんの気持ちがカタチになっている器。
それは、使いやすさだったり、丁寧さだったり、感性だったり。
簡単に沢山できてしまう器よりも、作家さんの人間味が表現されている器が好き
凪で器を選んでくださるお客さんが
“ここに置いてある器は温もりがある”と
よく言ってくださるのだけれど
一緒に仕事をさせてもらっている作家さんは
みんな優しくて温もりがあって、
優しいのに
一人一人とお話すると、
なかなか手強いぶれない芯を持っていて
心を込めて作れる分しか作らない
というスタンス!
行き当たりばったりでなくて
頼まれたら全部受けるでもなくて
うまく進まない目の前の仕事と
真面目に真摯に向き合っている
そんな作家さん達のお仕事は
私がおやつをつくる時にも共感できるものが沢山あって、
とても刺激的
“モノ”は、誰でも簡単に作れてしまう
だけど
簡単に作れてしまうモノには、
心が宿らないように思うのです。
器にしても、
家にしても、
おやつにしても、
飲み物にしても。
自分の心が“いい”と思ったことを
自分の手で表現するチカラ、ドリョク
目に見えないもののカタチを
私は大切にしたいな
そして、いいと思ったものは
きちんと自分の言葉で表現をして伝え続ける
それも誰かが続けていかないと
自然に消えていってしまう
大切なこと
ここ数年、
器屋さんの
すぐ消えて残ることのないSNSの情報媒体の乱用に
ついていけない私デス。
これも時代なのかな‥笑
スザカ。
私にとって、とても大切な場所
長野県須坂市
凪を作る前に、
些細な事がきっかけで訪れて
偶然、色々な御縁が繋がって
また繋がって
今の凪ができました
凪を始めた頃、最初は3種類しか作れなかったおやつが
もがき、苦しみ、悩み、泣きながら(笑)
1つ、1つ、
ゆっくりゆっくりレパートリーを増やしていたとき、
石川に移住したてでお友達が誰も居なかった私は、
思ったようなおやつが作れなくて辛くなり、
気持ちを癒しに行っては
廊下で倒れるほど飲んだのも
春、夏、秋‥と四季折々の美味しい果物を
教えてくれたのも
農園さんと繋げてくれたのも
須坂のゲストハウス蔵でした
そして、何より蔵は
いつも採算が合わないだろう宿泊費で
私が喜ぶことを一生懸命尽くしてくれる
もちろん、他のゲストにも。
人生はお金ではないし
誰かに認めてもらうことでもなくて
見栄え良く整えることでも
目立つことでもない
「自分が今の人生に一生懸命ワクワクしているか」
ということを、いつ行っても教えてくれるし
自分の決めた道は自分で一生懸命つくっていく
そんな姿勢をいつ行っても目の当たりにする
ぶれない精神と
ひたすら前向きな気持ちと
人間味のある優しさと温かさの鋭気を
私はいつもここで補います
今の社会情勢についても
深夜まで話し込むこともあったり。
(たまに論争になりながら笑)
そんな蔵を運営している方のお母さまの本が出版されたと聞いて
本屋で見つけて読んでみたのだけれど
読み進めながら、心が痛くて痛くて仕方なかったな
私が追いかけていた蔵の背中も、
ラビラントの志も、
私の指一本触れられない所まで
遠く離れてしまった気がして。
蔵も、ラビラントも、
いつもちゃんと自分で自分の道を歩いていて
自分のこの味を守りたい
大切なこの場所を守りたい
そんな気持ちを一貫して一生懸命守っている
わたしは‥
守れているかな
大野町が好きで、
大野町に心から感謝していて、
大野町を大切にしたい
そして、
私の大切にしているおやつや
色んな方々が集まってくれる凪の場所
5年掛かってこつこつ積み上げてきた
「今」は、自分色に染まってきてるだろうか
なんとなく、
色んな事を深く深く考えてしまう
秋の夜長のお茶の時間です
ラビラントのページを読んだら
なんだかとても良い刺激になって
何やってんのー!と
強く背中を押されたような気がして
須坂に
行きたくて
帰りたくて
仕方がなくなったのでした。
実家に対しては
こんな気持ちになったことがないのにな‥笑
シュウリョウ。
9月から始まって、約1ヶ月半
今日で栗仕事が終了となりました
今年は、震災してしまった栗農園さんを少しでも励ましたくて、最初から栗メニューを2種類ずつ出すぞー!と決めていたので
いつもよりも長い時間、栗と向き合った気がします
手の皮も2ヶ月でだいぶ厚くなりましたし、
指の関節も更に太くなりました笑
毎年栗の時期になると、涙を1回や2回流して、もうこんな事2度とするもんか〜!となるところですが、今年はどういうわけか気持ちはずっと前向きのまま。
笑顔も出ないくらいキツイ時もあったけれど
それ以上にとてもやり甲斐がありました
ここで凪をやっていると、
通ってくださるお客さんが、毎年少しずつ少しずつ増えてくれて、毎日の半分以上は常連さんで
今となっては県外あちこちから常連さんも加わり、なんとも言えない感謝の気持ちが沢山溢れます
感謝の気持ちを私が唯一みなさんに現せられるのは、努力を惜しまず気持ちをのせたおやつとお茶の時間を作ること。
口溶けだったり、香りだったり、素材の味だったり、食べやすさだったり
食べてくださる方に何かが少しでも届いてくれたら嬉しいなと、気持ちを込められる分だけ丁寧に精一杯つくるように心がけてます
見た目の良さはそこまで気にしません
想いを込めたらこういうカタチになりました
という感じ笑
何はともあれ、今年も無事に栗仕事が終わってホッとしました。
震災と大雨被災で散々だった栗農園さんも、
「今週はここまで復旧できたよ!」
「あんたが好きな品種の栗が落ちたから拾って背負ってきたよ、いる?」
毎週何回も明るく電話をかけてきてくれて
それが1番嬉しくて、お話した後はホッとして涙が出てきます
また栗園さんのご夫婦と、山にゴザを敷いて一緒におむすびを食べたいな‥
人と人が
気持ちと気持ちで繋がってる関係が
温かくて幸せで
本当にありがたいです
ここで毎日皆さんをお待ちできる喜びと幸せに感謝して、
今を精一杯、
こつこつと。
ナカヨシ。
お友達
職場の同僚
親子
おばあちゃんとお孫さん
ママとベビー
彼女と彼氏
色んな方々が
仲良くキャッキャッ笑いながら
お茶を楽しんで下さる光景が嬉しい
こういう光景を見ることかできるのは
飲食店の特権だな〜
そんな事を思い出しながら
私はなかよしと、仲良しになってたのでした
このお菓子、止まらない。。。
シロタエ。
店舗でいただいたのは何年ぶりだろう
5年‥
いや7年ぶりかな‥
私にとって忘れられない思い出の味
しろたえの「レアチーズケーキ」
懐かしくて恋しい味を求めて行ってきたのだけれど
時が経って、
私自身がおやつを作る仕事を始めて
店を持った今は
ここまで潔いほどシンプルな小さいレアチーズケーキに
あの頃と全く変わらない味と見た目と値段に
目鼻の奥がキュと締まるのを感じつつ
しろたえのオーナーさんの
力強くも温かい気持ちを
憶測せずにはいられなかったのでした
こういう店が続いててよかった
こういう店に出会えてよかった
これからも
そのまま続いてほしいと強く願う
お気に入りのお店です
シレン。
山なんてもういいー!
なんて、弱音だらけの精神力で
登って降りてきた山旅から帰って1週間が経ちました
年々、コースタイムが大幅に延びて
キツさも、苦しさも、増し増し。
だけど、地上?に降りてきて
いつもの生活に戻ったとき、
ふと思い出すのは
自然の美しさ、まじめさ、誠実さ、厳しさ。
電波が通じない山旅で、五感で感じていたものは
すべて自然体で心が快適だったな
山はいつも厳しいけど
色々なことを教えてくれるような気がします
危ないけど近道を行くか
安全だけど遠回りで行くか
素直に立ち止まって考えるのか
知ったような顔して進むのか
追い抜かされないように早足になるのか
自分のペースを保てるのか
黙々と山をしばらく歩いていると
まるで毎日の自分の生き方を
振り返らせてくれるような出来ごとがよくあります
私が夏に行く山は、ちょっとキツいコースが多いけどそれがまたいい
年に1度、美しい自然の試練と向き合いたくなるのと、
踏ん張ってでも自分が自然体で居られる時間に浸りたいなと思う
もう二度と山には行かない!なんて
先週誓ったばかりだけれど
今週もう一度どこか行けるかなぁ‥なんて
山の地図を広げてる私がいます笑
もう一度自分自身と向き合って、
もっと精神力を鍛えたいものです笑