ワカレ ト デアイ。

10月にお裾分けしてもらって我が家にやってきた
青メダカちゃんたち。
メダカも冬眠モードに入るらしく
ここ最近は泳ぎもだいぶ静かになりました
帰宅してお茶を淹れて
しばしジーッと眺めてる時間が今の私の癒し
(怖い‥笑)
このメダカちゃんたちが我が家に来た頃
スタッフののりこさんが
諸事情により凪を辞めてしまうことが決まりました
–
凪を始めてから間もなく
のりこさんが一緒に手伝ってくれて
私の至らないことを本当に色々教えてくれて
コロナの辛い時期にも
私のことも凪のこともサポートしてくれて
地震で県内が悲惨な状況のときにも
凪が出来ることで縁の下で心強く支えてくれました
–
どんなことでも
いつかは終わりがくるものだから
そういう日がいずれ来ることも分かってはいたけれど、
辞めることが決まってから
のりこさんの新しい門出を応援しつつ
心にぽっかり空いた穴からは
空気がスースー漏れてしまって
どことなくいつも寒いです
またいつの日か、もしかしたら
のりこさんと一緒に凪ができるかもしれない
そんな期待も捨てずにいたいと思います
–
来年からは
新しく手伝ってくれるスタッフさんと
凪に新鮮な風を入れて
また違う気持ちで凪を再スタートさせます
その方は
えっちゃん
と言います
–
えっちゃんの人柄、愛嬌、センス
良いところを沢山凪で生かしてほしいな
–
青メダカちゃんは
えっちゃんの家で生まれて、
我が家にやってきました
–
気持ち良さそうにスイスイ泳いで
隠れたり
つつき合ったり
お茶目でとても可愛いです
–
新体制になる来年の凪に希望を持ちつつ
あと少し
のりこさんと一緒に凪に立つ時間を
じっくり噛み締めながら
大切に楽しみたいと思います
.
ツヨク。

いつもお世話になっている栗農園さんの栗が落ち終わり
今日、私も栗仕事を終えました
今年も9月から毎週毎週、
休日のほとんどを栗仕事に費やして
ただでさえ太い私の手は
腕も指も手のひらさえもムキムキになり
何回も何回も剥けた
手の指の皮も
再生を繰り返すうちに分厚くなりました
.
.
今年は少し成長したのか、
自分の機嫌をうまくとれるようになったのか、
日帰り温泉に行ったり
大好きな仲間に会ったりしながら
心身ともにご機嫌なうちに栗仕事を終えることができました
.
でも
多分、それだけじゃなくて
9月10月の過酷な栗仕事を乗り越えられたのは
夏に登った山々の厳しかった試練と
心が震えるほどの美しい景色と
それを守るために一生懸命働く人たちに
出会ったからかもしれません
ただ黙々と精一杯、真面目に働いていた
あの過酷な山にいた人たち
自然を守ってくれる人たち。
.
そんな人たちを想うと、
私がしていることはとても小さくて。
そんな夏の余韻を引きずっていたから
乗り越えられたのかもしれません
.
こんなことを思うなんて、大変おこがましいけれど
凪での時間も
誰かが一生懸命働く明日への
ほんの少しの一助になれたら
とても嬉しくありがたいこと…
久しぶりに
秋の山に登ってみたくなりました。
もう山は冬を迎えているけれど
もう一度、
思い切り息を切らして
静かに黙々と誰かが守ってくれている自然に
入りたくなりました
つよく、つよく
力強い自然に
私も明日へのたくましさを分けてもらいに。
ヤマ。


夏休み最後の今日は
加賀市にある『深田久弥 山の文化館』へ
行ってきました
日本百名山を選定した方で有名ですが
山が好きで深田久弥を知ってる方でも
ほとんど知られてない…なんと加賀うまれ!
ここに文化館があることを
もっと宣伝してほしい!!
と、強く思うほど素晴らしい文化館でした
『山ありて、わが人生は楽し。』
深田久弥がそう話していたように、
私も山と出会えて、山を知ることができて、
人生がとても楽しくなりました
そして
1年で1番大きな仕事の山場がすぐそこに…
全ての休日を栗仕事に費やす2ヶ月間が始まります
(本当にコワイ笑)
気持ちを整えて
今年こそ弱音を吐かずに全部やりきりたい。
自然の山も
仕事の山も
人生の山も
みんな平等にキツイ!
けれど、山を越えたらすべてが美しい
『山ありて、わが人生は楽し。』
いい言葉だな
ナツジカン。

7/31の営業が終わったあと、
急いでおむすびを作りシャワーを浴びて
夜な夜な登山口に向けて出発して始まった
2025年8月
あれから
色んな時間を過ごし
色んなことを感じ考えて
そろそろ凪に立つ時間が恋しくなってきました
この1ヶ月の休みがあるから
また、がむしゃらに頑張れるし
この1ヶ月でしか体験できないことが
少し、私自身を成長させてくれる
貴重でありがたい時間です
.
.
.
ここ最近話題になっている
熊さんと山との問題
山で過ごす時間がかけがえのないものに
なっている私にとっては、
一言でも、たとえ一冊でも
まとまらないとても深い問題です
.
.
何でもあるけど
いつも何かが足りない世の中…
足りない何かを埋めるように人の欲は増すばかりで
人の行動はエスカレートするばかりで。
山においても考えないといけない問題が
出てきてしまって
少しだけモヤモヤした気持ちもありますが、
人の優しさと素晴らしさが
この世の中にたくさん溢れていることも
感じた夏でもありました
.
.
私自身も、見つめ直す良い機会になりました
人と人
自然の恵みを大事にしながら
少しでも良いお仕事をしていきたいな。
秋の再開がとても楽しみです
またどうぞ、よろしくお願いします
.
ミチ。

もうすぐ8月ということで
今年も山の奥地へしばらく過ごしに行ってきます
8/1から早速、双六小屋テント場を目指す予定です
.
.
何のトレーニングもなしでの1年ぶりの山登りは
毎年毎年、心臓破りの自分の体力の限界とのたたかい
.
.
でも、これが不思議と
私にとっては他では経験できない
かけがえのない良い時間になります
.
.
誰かと競うわけでもなく、
他と比べるわけでも、
他人に褒めてもらったり
認めてもらわなくても
.
.
ひたすら自分とだけ向き合って
耐えて
踏ん張って
得られたものや
必死になった時間の喜びは
自分がいちばんよく分かってるし
これからのために
良い経験値として今もずっと残っています
.
.
入ったこともない場所、
知らない道、
この先どんな景色が待ってるか、
天候がいつ変わるのか、
いろんな未知に囲まれた中に少しずつ少しずつ
足を踏み入れていく
冒険感
.
.
それもまた
普段は味わえないこと
.
.
知りすぎてしまう情報とか
人工的なことや
便利なことから
少し距離を置いて
.
.
大きいくくりの時間の中で
自然に流れていく時に委ねて
知らないことに囲まれて
その時々で考えながら
行動を選んでいく
.
.
自分らしく
居られる時間
.
.
.
未知って
すごく楽しいこと
.
.
これから始まる過酷な試練は
置いといて…笑
.
.
知らない道を歩く時間が
今からとても楽しみです
.
.
未知な道
私にとっての憧れです
デビュー。

先月、老眼鏡デビューをしました笑
食材を買う時の賞味期限の文字が見えずらくなり、
おやつを作る時の細かい作業もちょっと億劫になり、
好きな本を読む時間も少なくなってきたとき
私の好きな時間が老化によって
どんどん喪われてしまう絶望感に
我慢ができなくなって
閉店間際のメガネ屋さんに走りました
おやつ作りも、心なしか捗るような気もするし
好きな本を読んで
好きな言葉を書き留め
なんだかそれだけでとても充実した気持ちになります
買ったその日の夜、
いいちこのポスター写真集を眺めていたら
ちょうどその時のわたしの心に響いた一節に出会いました
『大きな時間が刻まれたむかし、
小刻みな時間に追われるきょう。』
自分の過去の時間を羨ましく思ったり
嘆くことは滅多にしないタイプですが
“大きな時間が刻まれたむかし”
そんな時が私にもあったなぁと、
その時のことを少しだけ思い起こして、
これからいつか、そういう時間を取り戻したいなぁと
夢がまた1つ
増えたのでした
老眼鏡のおかげで笑
ツルノユ。

秋田県 乳頭温泉郷 鶴の湯
私が心身を静養しに行きたいとき、
候補にあがる場所のひとつです
無性にこの場所で時間を過ごしたくなって、
先週行ってきました
道中も、お風呂も、食事も部屋も
不便ばかりで近年の豊かさとはかけ離れているのに
その不便なところ1つ1つが本当に美しくて。
なるべく当時のままを残して私たちに伝えようと
守ってくださっているのがしみじみと伝わる場所
ここにしかない素朴な設えや食事に
何度行っても言葉にならないほど心が潤います
利便性や観光化‥
周りと同じ方向を向くのは簡単なこと
今私たちが大切にしたいのはなんだろう‥と
考えながら
金沢に戻りました
そんな事を含めて
これからも色々なことを時折悩んだり考えたりしながら
凪も歩んでいくのだと思います
早いようで、とても長かった気もするけれど
皆さまのお陰で凪は7年目に入りました
6周年を迎えた当日は
始めたあの日を思い出しつつも
そっと静かにいつもどおりの凪の営業をしていました
声や文に表さずとも
ここで過ごしていただく時間が
どなたかの、何かほんの少しでもお役に立てるように
凪メンバーみんなの気持ちが何か少しでも伝わるように
これからも
今を一生懸命こつこつと
やっていきたいと思います
7年目もどうぞよろしくお願いします
チョコケーキ。

ずっと
チョコレートを使ったおやつが作りたくて、
何度も何度も失敗して
去年ようやくカタチになって
お出しできたチョコケーキ。
でも、去年も毎日難しくて散々苦労して
もう来年はやめよう‥と
心に誓ったこともすっかり忘れ(たフリをして)
今年も作っていました
10年に1度の大雪になる!と騒がれていた
あの時期、
お持ち帰りおやつを渡し終えて
いつもより夜の時間がとれたとき
チャンスの神様が降りてきてしまいました笑
自分でも、こんなに真面目だったっけ
と思うほど
いつも、自分のおやつや凪のことに関して
「これでいい」「うまくできた」
なんて
思うことは一つもなくて
もっと何かできるかもと
最後まであがいてしまいます
お客さんに喜んでもらえるかな、
お客さんにとって良い時間が作れるかな、
お客さんが食べてくれたおやつや珈琲で
気持ちを満たすことができるかな。
おやつも、珈琲も、時間も
誰かの心が満たされるものを作るというのは
相手を思うことから始まるのだと思います
想いがなければ、何も伝わらない。
私が心が満たされるのを感じるお店は
いつもそんなところが共通している
色々とうんざりすることもあるけれど
誰かを想って一生懸命に完成させた
ここだけの味で
来てくださった方々に寄り添いながら
いけるところまでいきたいなと
そんな思いで最後まであがき、
今年もチョコケーキを練習したのでした
(一晩だけ…
なかなか上達しない自分が本当に情けなくて
布団の中で泣きました‥昭和かよ笑)
マタイツカ。

今年は、
素敵な常連さんとの
つらい別れが多かった1年だった気がします
結婚して遠く離れることになりました
突然旦那さんが亡くなってしまって
金沢を離れることになりました
夫の金沢単身赴任が終了して
九州から通う日々が終わってしまいました
、
、
、
皆さん、
何年も何年も凪での時間を楽しんでくださって
皆さんの
弾ける笑顔ばかりが私の目に焼き付いていて
お顔を思い出すだけで
涙がこみ上げてきます
日本の面積の中の
本当にほんの、
わずかな点みたいな小さな場所で
こんなにも良い出会いがあり、
人と人との奇跡のようなご縁と繋がりに
ありがたくて
ありがたくて
ありがたくて
時々胸が苦しくなります
「私の人生の中で
思い出に残る良い時間を過ごさせていただきました
ありがとう
どうかお元気で」
お別れの日
あるお客さまが顔をしわくちゃにして
伝えてくれたお言葉
そのお客さまは
九州から手編みの手袋を、私とスタッフさんに送ってくださいました
人生って色々あるけれど
こんなに素敵な方々がたくさんいる日本は
本当に素晴らしい場所で
こんなに素敵な方々と会えて
私は凪をやっていてとても幸せです
ここで会える日を楽しみに
みんなで凪を長く続けていきたいです
会いたいな。
またいつか‥
