頑張らない。というドリョク。

これはもう、もしかしたら、石川県民の特徴(風習?)なのかもしれないのだけれど
みなさん、おやつを頼む数がハンパないんデス。
女性の方は、まぁ、まだなんとなく分かるような気もするのだけれど
男性お一人の方も、だいたい皆さん2つか3つで、
おやつのおかわりしてもいいですかー!と、まるで、ラーメンの替え玉でもしに来たのかなと思うくらい、至って普通の表情で、個室から飛び出してきちゃったり、2階から降りてこられたり‥
私も普通の表情でおかわり受けてますが、内心はニヤついてます(笑)
私が実家の群馬にいたときも、
暮らしていた東京にいたときも、
そんな光景を見たことがないんです。。
凪はケーキがだいぶ大きい方だし、プリンだって多分ボリューミーなタイプ。
なのに、今までで、おやつが残ってたのは2回だけ。(それも、お子様とご年配の方のお皿)
ある日、1日だけ、「皆さん複数個食べるなら、ショートケーキをもう少し小さくしたほうが食べやすいかな」と、6カットを8カットに変えて値段も下げた日があったのですが
ひと回り小さなショートケーキをお出ししたときの、皆さんの冷たい顔つきったら‥生きた心地がしなかったデス‥
怖かったので、トライアルは1日で終わりました(笑)
なにはともあれ、
若い子も、中くらいの方も、ご年配の方も、みんな複数個のおやつを楽しそうに頬張る光景を見てると、嬉しくて嬉しくてしみじみします。
せっせーせっせーと、1つでも多く、沢山おやつを作っていますが、そんな中でも1つ1つのおやつに込める“情熱”を置き去りにしないように、これからも精進していきたいとおもいます。
そのためには、“プリンを作らないぞ!”という心苦しい頑張りも、時には必要かなと。
いいわけかー。笑
最近のオキニイリ。

私の疲労回復の方法は、
温泉かサウナ。(しぶいっ!)
中でも、ほんとによく効くお湯がここ。
凪から5分のところにあるお風呂なのだけれど、激アツの臭くさで、コッテコテ。
初めて入ったときは、建物が古びていてちょっとぎりぎりのライン。熱くて入れるかどうかもギリギリだったのだけど、
今となっては慣れたもの。
スポーン!と躊躇なく入ります
焼いたチーズケーキの粗熱が取れるまでの間に行ったり、帰宅途中に行ったり、ここ最近は週3で通ってます
あんなに入れるかどうかのギリギリ状態だったのに、今は30分以上もお湯に浸かります
ズンッドクッ!ズンッドクッ!と血の巡りがよくなって、疲労物質を排出してくれる感じ。
出たあとの羽がついたような身軽さったら‥もう、ほんとに最高です
翌日の朝の仕込みも、普段より何倍も効率が上がって、ルンルンでおやつが作れちゃう
効率が上がりすぎて、仕込みが2時間も早く終わってしまって、時間を持て余した日もありました
体が元気なら、気持ちもハツラツ!
石川県って、温泉が沢山あって楽しいな。
ここのお風呂は、銭湯中〜上級者向けだとおもうので、銭湯に慣れてない方にはちょっとハードル高めです
銭湯に全く行かないのりこさんに、毎日のように勧めてるけど‥(笑)
そして最近、後ろから「あれ!ママー!!」と呼ばれて振り返ったら、ここのお風呂の番台さんが、凪の3軒隣のおばちゃんに変わってた。。。
ママ。。。
スナックじゃないんだからー。
やるぞ、タタン!

今まで何回も作ってみては、諦めている
タルトタタン。
去年、長野のあるお店でタルトタタンを食べたときの衝撃がすごかったので、
来年は、私も本気出してもう一回つくるぞー!
なんて思っていたのです
そして今年、2回目のタルトタタン試作。
あのとろける食感‥
甘いというより、りんごの香りと酸味‥
ほんのり広がるカラメルのほろ苦さ‥。
あれっ
私のタタンには、全く無い。。。
ダメだこりゃー。
味の記憶がちょっと曖昧になってきたので、マンボーが明けたらひっそりともう一回食べてきます(笑)

Photo: la.vie.lente (須坂)
心トトノウ。

たっぷり寝たはずなのに、どうにも眠くて眠くて、深煎りの珈琲を淹れて、おやつを食べながら、必死で読んでいた本。
のりこさんに
“今の静香さんの状況と内容が似てる気がして‥”と、オススメしてもらった本なのだけれど、次の休みに読むぞー!と決めてたので一気読みしました。
この本、ピタリ賞だ!
と思うくらい、自分と本の主人公が突き当たる壁や悩みや思いがすごく重なる部分が多くて、店を取り巻く環境も通ずる部分が多かった
本の主人公も言っていたけれど、
私も、店を出すとき、集客力のある店を目指していたわけではなかった。
石川に来たばかりで、大野の事も何も知らず、そこに流れてる静かな空気と、それと、凪の建物が気に入って、誰にも相談することなく、“ビビッ”だけでここを選んだ。
ある程度のお客さんが来てくれないと困るけど、ゆっくりと時間が流れてる、知る人ぞ知る店でいいと思っていたし、
通りすがりで誰でも簡単に入れるような街中のお店よりも、私がつくるおやつの味やここの雰囲気を気に入って下さる方だけが、使って下さるのが1番理想だなと思っていた
でも、だんだんと、沢山の方が知ってくださって、知って下さった方が大切な方を連れてきてくださって、SNSの力も加わり、そうやって、少しずつ沢山人が集まる店になっていった。
静かにゆっくりな店であっても、
人が沢山集まる店であっても、
どっちになっても、私が思う店の方針は何も変わらないのに、私がお客さんに提供したいことがちゃんとできているのか‥ここ最近ずっとクヨクヨ悩んでいて、皆さんを最善でお迎えするために、ルールやお願いを作ろうかと考えていた
1人で作って、2人でやっている小さな店に、全員を完璧にお迎えすることなんて、たとえルールやお願いを作ったところで、無理に等しいのに。
そんなことを、全部この本が物語っていた
いちばん大事なことは、じぶんがぶれないこと。『ずっとその方針』を貫くこと
あー。。そうだそうだ。
また、この事をわすれていた。
それを貫くのって、ほんと、大変なんだな。
この本を読んで、頭と心がシャン!!としました。
誰に対してもひとりひとりに平等で優しい気持ちで、ルールは極力少ない店で、あとはお客さん同士の優しさで。
どんな状況でも、
やっぱり、そんな店で居続けたいです。
これからも、堂々と、優しさを貫きたい。
凪、神社トナル。

『凪詣』というのがあるらしい‥と先日書いてみたのだけれど
今度は、“凪参り”というのがあるのを、最近知りました。
大事な試験の前に凪に来て下さったお客さんが、試験に合格されたようで、
この日は“お礼参り”に‥と凪時間を楽しんでくださっていました
そして更には、次の試験に向けて、さらに“願掛け”まで!
お礼参りの賽銭に、パープルのタルト
願掛けの賽銭に、プリン。
あぁ〜!なるほどね!
って、なるわけもなく
いつから、凪神社になったんだっけなー。
と、しばらく考えてしまいました
いや、なってないわー。
そして、その翌日の朝。
駐車場の大家さんが
「あなたが沢山駐車場を借りてくれてるお陰で、私は仕事をしないで済んでます。毎日、凪に向かって、沢山お客さんが来ますようにって拝んでます」と、おはぎを沢山差し入れしてくれました
凪のすぐ近くにお住まいがある、高齢で1人暮らしのおばあちゃん大家さん。
大家さんも拝んでいたなんて。。。
次の試験も無事に合格しますように、心から願ってます!
そして、これからも、駐車場を借り続けられるように頑張ります。
最近、知らないところで凪が神社化してるみたいなので
そのうち鳥居つくらなくちゃ〜!
(賽銭箱も)
ヤッターーー!!!

まるで子供かっていうくらいに、
時には厳しく、時には甘く
大事に大事に育ててきたダンギク!
鉢が小さすぎて、何度も何度も水が切れてしおれたけれど、
植え替えようとしたらパキパキ茎が折れて諦めたけど、
無事に咲いたーーー!!
やったーーー!
花言葉は
『忘れ得ぬ思い』『悩み』だそう(笑)
時には壁にぶち当たり、
時にはルンルンで、
色んな事を悩んで解決して、これからも一緒に花咲かせていきたいな!
ダンギクわーい♪♪

お花が終わったら、巨大な鉢に植え替えてあげるからね!
もうちょっと、そこで頑張っててください!
栗が教えてくれたコト。

9月から栗仕事が始まったのですが、
栗単体でそれだけで美味しい栗を、
更に美味しくするっていうのは、
なかなかハードルが高くて困ります
私が手を加えないほうが美味しいんじゃないか‥って、栗を見つめながら思ったりするわけで
やめちゃえー。
いやいや
手を加えた方が美味しいんだってー。
と、またまた私の中で天使と悪魔が闘い始めるのです
結局いつも、天使が勝っちゃうわけで、自分の腕に半信半疑のまま栗作業が始まります
渋皮煮を一気に仕込むときは火加減の調節が繊細なので、7.8時間くらいはお鍋から離れられない時間が続きます
あまりに座り続けたせいで、
ちょっと痔病が悪化してきました(笑)
(昔手術したのにー。)
栗仕事がひと通り終った翌日は、お尻は温めて、手はアイシング…という、何とも言えない対処療法が始まります。
皆さんが朝早くから必死で来てくださるように、
私も見えないところでそれなりに必死です‥笑
(栗作業の、その先も必死なので)
遠いところから、何時間もかけて来てくださる方も多いみたいで
なるべく売り切れがないように、常連さんも、時々の方も、はじめましての方も、誰もがみんな同じ条件で同じように食べて頂けるように、栗が落ち終わるまでは頑張ります
栗を剝きながら、そのままで食べた方が美味しいんじゃないか‥という疑問はもう持たないことに決めました
そのままで食べるよりも美味しくなるように、能登の栗ってめっちゃ美味しい!!って思ってもらえるように、一生懸命頑張ります
『諦めたらそこでおわり』
以上、栗が私に教えてくれたコトでした
理想と現実のギャップ。

栗の影響なのか
再開の影響なのか
何が影響してるのかはわからないけれど
最近お客さんが超たくさんいらして下さって、再開してから毎日どうしたらいいもんか‥考えています
開店前に順番待ちのお電話番号を頂いた方が入られるのが夕方。なんて、私としては申し訳なくて悲しくて仕方ありません
今の状況でこの状態でいられること。
こんなに幸せな事ってないんだろうけれど
このままでいいのか、道を間違ってないか、毎日自問自答してます
お茶の時間をゆっくり楽しんで頂くために作った店
気軽に寄ってもらいたくて予約制にしない店
全部叶ってないじゃんか‥と。
全部が全部、理想を叶えるのは難しいけれど
色んな事が頭の中でぐるぐるしてます
こういうときは…
やっぱり私も食べ物で脳内リズムを整えます
好きなおやつと、美味しい珈琲
時々お寿司。笑
たまにお風呂とサウナ。。
これがあれば、ほぼほぼ整います
さてさて、今日もモクモクとタンタンと栗仕事に入りましょ。
のりこさんとのナレソメ。

↑凪エプロンを初めて着けて、ひと仕事終ったとき、ふと見たらこんなだった‥のりこさん(笑)
今日は、こんなにハイカラにエプロンを着こなしちゃう人との馴れ初めのお話デス。
凪がオープンした当時からの、常連さんだったのりこさん。
ご家族と一緒に来てくれたり、お友達と来てくれたり、と、のりこさんを凪でたくさん見かけるようになってきた頃
ちょうど私が一人で切り盛りしていくにはちょっと無理が出てきてしまって、凪のお仕事をお願いできないか聞いてみたのがきっかけでした
そして、たまたま、のりこさんもお仕事を辞めたばかりで、タイミング良くその後はトントンと。
時々、凪バイトのオーディションに合格したんでしょ?とか、引き抜き?とか、色々と妄想がひとり歩きしちゃっていますが
オーディションも引き抜きもしていませんー笑
秋元康じゃないんだから〜
もともと、いつか一緒に働いてくれる人を‥と思っていましたが、バイト募集〜!というのはやりたくなくて、
できたら、凪の事を好きでいてくれる人と一緒にやりたい!
なんて思ってたら、最強に凪のことを好きな人が現れて、あの日から今日まで、のりこさんの凪好きはずっと健在でありがたいです
ほんとに。
凪を好きでいてくれるということは
お客さんのことも、ご近所さんのことも、凪との繋がりのある作家さんや農家さんのことも好きでいてくれる。それが私にとって何より1番幸せなことです
一緒に働き始めてから、
年齢もほぼ同じ
波乱な人生も似てる
のりこさん宅も、凪も、仲介してくれた人が同じ
古いものが好きで
お互い疲れ知らず‥
色んな事の波長が似ているのです
似てない事といえば、
のりこさんはミシンが超とくい!
シャツもパンツも何でも作っちゃう!
私は手縫いすら怪しい。。。
そのくらいかなー。
常連さんたちから、凪で一緒に働きたい〜!とお声かけくださる事も多くて、私が卒業した学校からも是非学生の就職を!なんてありがたいお声も頂くのですが、
この先も、今までと同じように、私が納得できることだけを続けていくには、人の手を増やすことはなかなか難しいです‥
今ある環境で
精一杯できることをする。
古風かもしれないけれど、これが私が大切にしていることだと思います
店を開きたくて、経験を積みたい‥という事の場合は、
“経験を積む”より前に、大切だと思うことを伝えてます。
経験なんて多分なくて大丈夫!むしろ経験なんてない方がいいんじゃないかなと思ってます
個人的に。
そんなわけで、
最近ウラナギが絶好調なのりこさんと、
最近DIYに磨きがかかってきた私と、
これからも宜しくお願いしますー!
こんな締めでいいのかなー。
