サクラ。
今年の新作、桜のタルトレット。
なぜか今年は
春がとてもとても待ち遠しくて、
桜を見上げたときの気持ちを
おやつで表現したくてつくりました。
キュッと、
まだ寒さが残る春の空気と
それを包み込むような
ふんわり優しい桜のピンク色
大地に大きく張り出す根。
それをこのタルトに表現しました
モノ作りって、想像と創造。
私の場合は、
作りたいものがあるとき、
表現したいものがあるとき、
すんなりと、いいカタチになることが
よくあります。
レシピ本の通りに作るとか、
マニュアル通りに組み立てるとか、
常識や正解ばかりを求めちゃうと
おやつが、反抗して言うことを聞きません
あとは、気張ってる時も全然だめ。
肩のちからを抜いて
食べてくださる人の顔を想像しながら、
歯ごたえとか、
とろけ感とか、
香りを、
どこにもってこようか‥と
イメージをたくさん膨らませて
想像しながらつくります
そんなふうに出来上がった
桜のタルト。
実は、桜のおやつは桜餅以外、
食べたことがありません。
この桜のクリームは、
イメージだけで作りました笑
なんだこれ。とならなくて良かった〜
立派な橋を安心して渡るよりも、
危ない橋を、危なっかしく渡るのが好きみたいです。。。
キンツギ。
金継ぎ
何だか心地いい言葉。
今回は簡易金継ぎという方法で
教えてもらったのですが
欠けてしまった器を自分で簡単に直せるなんて
こんなに魅力的なことはありません
皆さんがそれぞれ持ってきてくださった
欠けた器たちが可愛くて
皆さんの手によって金でふさがれた
“手当て”が
とても愛らしくて、
心にしみわたる習い事でした
たとえ、プロみたいに上級な仕上がりにならないとしても
自分で直すこと
に意味がありますもんね。
今回参加してくださった皆さんが
帰りにとても喜んで下さっていて
ホッとしました
名雪先生の可愛くてチャーミングな
伝え方にもほっこり。
先生のお陰で
終始みんなでほがらかな時間が流れてました
…
…
が。
今回、大失敗がありました〜
最後の最後で
とても可愛く上手に仕上がった
のりこさんが金継ぎした部分を、
乾いて固くなる前に
私が間違えて(本当に間違えて‥)
ギュッとつまんでしまって
のりこさんが
泣く寸前のような顔になってたのは
忘れようと思っても
忘れられません。。。笑
4時間かけてじっくり習いながら
仕上げてた金継ぎなのに‥
ほんとにほんとに
ゴメンナサイ
もし、今週ののりこさんと私が
ギスギスしてたら、
理由はコレですのでー笑
チョウセン。
先日、凪メンバーでピクニック。
5月に予定している3人の加藤さんの器を持って
ランチを盛り付けて楽しみました
今回の3人の加藤さん、
物作りに対して真面目で
媚びることなく
流行に目もくれず
芯(それも強めの‥笑)があって
誠実。
私が目標にしている仕事との向き合い方を
貫き通している憧れの3人なのです
それぞれの加藤さんと直接お話して、
少しずつ信頼関係を築いて、
スケジュールを合わせて、
やっと現実として叶った企画。
少しずつ、私の“好き”が繋がり
ここで集まり、カタチになる
挑戦を積み重ねてきた分、
楽しみもひとしお。
どんなおやつセットを作ろうかな。
箱を開けたとき
口にしたとき
食べ終わったとき
喜んでもらえるようなおやつがいいな
当日まであと1ヶ月
とてもとても楽しみ
おやつへの挑戦も
頑張ります!
タイヤキ。
先日、所用で何年かぶりに東京へ行ってきました
金沢へ帰るとき、とうしても持ち帰りたかったもの。
わかばのたい焼きと
松島屋の豆大福
今も昔も変わらず、
私はわかりやすくてシンプルなおやつが好き
素材の味がいくつもいくつも入ってるおやつよりも
聞きなれない横文字の素材が詰まってるおやつよりも
分かりやすくおやつになってる方が好き。
10年以上ずっと変わらず好きだった、
たい焼きも、豆大福。
あの頃と変わらない美味しさに
帰りの新幹線の中でグッとひとり涙をこらえていたのは、ここだけのハナシ。
ボロボロの暖簾も、
大福を丸めるあの仕草も、
作れる量も、
あれだけ沢山の方が買い続けてたら
もっと変わることもできたはず。
変わらないって強いなと。
変わらないって貴重だなと。
変わらないって優しさだなと、
しみじみと有り難く思ったのでした
小さいオウチ。
やっと見つけた、小さくて、古くて、愛が受け継がれてきたお家。
このたび、私達が暮らす場所として、受け継がせてもらうことに決まり、今はお直しの準備で楽しくバタバタしています
壁紙も、扉も、蛇口も、タイルも…
年数を重ねた愛着がたくさん目に見えて、
可愛くて可愛くて仕方ありません
年月を経てきたものって、どうしてこんなに愛おしいのだろう。
新しいものは、人が作るのは簡単
でも、
古いものは、人が作るのは難しい
古いものに宿る美しさ。
心がズキズキしてしまうほど
惹かれてしまう。
このお家は、大野町の一角。
たくさんの大野の方に、
お世話になって見つけたお家。
わたしはここで、
日本の食をもう少し思い出してもらえるように、
日本の手仕事をもう少し身近に感じてもらえるように、
金沢の発酵文化や、食文化、海のもの、
食にまつわる、色んなことを
大切に繋げていける場所にしたいなと、
そんなことを、ひっそりと
夢みたりしています。
ここのお家の物語は、
ひっそりと、どこかで記録していこうかなと。
3シュウネン。
本日、凪は3才の誕生日を迎えました
3月に入ってから、
あ〜凪を作ってから3年経つのかぁと、何だか1人でしみじみと毎日過ごしていました
たかが、たったの3年なのに
色んな人と出会えて、
色んな人と良い関係ができて、
愛し、愛され…
“店”と呼ぶにはちょっと軽々しいと思ってしまうくらい、
何というか、“心と心がつながる場所”にまで成長してくれたような気がします
ただ、おやつを作る、お茶を出す、お代を頂く、経営する
そういう単純作業が繰り返される場所にはしたくないなぁ、という想いで始めた3年前の今日。
3年目にして、やっと、
少しずつ夢が叶いつつあるかなぁと
いったところまできました
来て下さった方、一人ひとりの雰囲気やお顔の表情を伺いつつ、
その方が何を求めて来てくださってるのか、
なんとなくでもいいから分かりたい
なんていうのは、大袈裟だけれど、
でも、今もそういう気持ちを持って立っているつもりてす
そして何より何より、
私が今、こんなに幸せな気持ちで凪の3年目を迎えられたのは、スタッフののりこさんのお陰。
大変なときでも、苦しいときでも、
終わったあとにはいつも“楽しかった”と言ってくれるのりこさん。
私が間違ってるよなーっていう時も、
私の頑固一徹でどーしょもない時も、
どんな時でも私の味方になってくれて、
冷静沈着な判断と返答で支えてくれるのです。
今となってはもう家族みたいな存在です
4年目も、自分の心が良いと思ったことと誠実に向き合って、誰かの心に届くような、おやつと凪時間を作りたいです
いつも
本当に
本当に
ありがとうございます
愛し、愛され、
心のバランスが乱れがちな現代の中で
心だけは平和に健康を保てますように
これからも、凪時間が誰かの役にたてますように
気持ち新たに4年目へ突入してみますー!
ミッケ。
凪の小さな庭を手入れしてたら
スミレも
ミントも
カモミールも
小さな芽が出てました
よしよし、だんだん楽しくなるぞ
凪の庭〜
楽しみ、見ーつけた〜♪♪
骨ヤスメ。
疲労困憊した心と体を整えに、1年ぶりの定宿へ。
お湯も、宿も、人も、食も
時間も。
自然なものが好きです
見た目の派手さや、豪華爛漫よりも、
孤独や質素の中にある美がすき。
そのものに宿る自然の美しさ、
それを見逃さないように、
目に留められるように
普段から、ちょっとだけ頭を柔らかくしておきたい
本当はもっと自然に浸かりたいけれど
今は時々自然に還れるだけでも、至福。
雪解けの進んだ山々に入って、
これから春になろうとしている森の空気をたくさん吸って、
大地から湧き出る本物のお湯を感じて、
この場所で採れた食と一緒に少し地酒を頂く
私にとって1番贅沢な時間です
今週はいつもより格段に優しい気持ちになって
頑張れそうな気がしてます
多分〜笑
ポテッ。
先週、失敗しちゃったプリン。
出しても出しても、
ポテッ…プヨ〜…。
ワタシと一緒で、締まりもくびれもない姿に
何だかちょっと笑ってしまいました
さてさて、
ここ最近は春休みラッシュもあり、たくさんのお客さまが来てくださいます
こんなふうに沢山のお客さんが来てくださるシーズンは、いつもながらに小さなことから大きな事まで、トラブルがつきもの。。。
私達の説明不足だったり、
お客さんのミスだったり、
お互いの意思疎通の難しさだったり。
精一杯やってるつもりでも、
なかなか理想には程遠くて
いい答えなんてみつからなくて
毎日のりこさんと相談しながら、やり方を変えてみたり、話し方を変えてみたり。
私も、のりこさんも、心と体かだいぶ参ってしまってたその日に、
こんな失敗プリンができました。
ポテッ。。。
もう今日はオシマイにしよ。
と、なったのでした笑
試練とアコガレ。
御料理五十嵐さんと、コラボさせて頂いた
ヒルナギ
無事に終わってホッとしてます。
金沢に来てから、ずっと一筋で通い続けてるお店。
県外からお友達が来たときも、家族とも、美味しいお酒を頂きに行くときは、決まって五十嵐さん
御料理の味はもちろんなのだけど、
全席の食べ進むスピードを見計らって、絶妙なタイミングで持っていく、店主の機転の利く動きも、
どんなに忙しくても、器1つ汚さずに盛り付ける集中力も、器の選び方や、使い方も
奥さまの接客も‥
いつ行っても値段以上に心もお腹も満たされて、大満足して帰ります
何もかもが、私の飲食店に対する理想と憧れを持ち合わせたお店
そんな五十嵐さんに、いつか凪でコラボ企画を‥とお話したのはもう2年くらい前のこと笑
イベント事はやらないようにしてると、断られ続けて、2年が経ち‥やっとオッケもらえたのでした
勘違いかもしれないけれど、なんとなく凪のことを認めてもらえたのかな‥と。
勘違いですね、きっと笑
でも、とても嬉しくて。
これは絶対に、大成功(お客さんに喜んで頂くこと)させないと!!と、ずっと意気込んでいたせいか、告知してから当日までは、ストレスで過食になりました笑
五十嵐さんと、いつもお話するのは
私達は経営者でなく、職人であり続けたい
ということ。
お金とか、経営なんて、二の次
今、自分がやるべき手元の仕事に集中して専念するということ。それは、お客さんのことを想って全力を出し切るということ。
名前だけがひとり歩きして、多数の方で入り乱れてしまうよりも、わかる人にわかってもらうことを目指そうと、そういう話をよくしてます
凪…名前だけがひとり歩きしてないでしょうか
多数の方がいらっしゃって下さっても、皆さんのどこかに響くおやつや時間が作れてるでしょうか
そんなことを、時々ふと思い出します
私の試練。五十嵐さんへの憧れ。
そんな気持ちで挑んだヒルナギ
ヒルナギが終わったあと、
涙が出そうなくらい、沢山の方から、
めいっぱいのお礼のお言葉を頂いて、
どっと肩の力が抜けました
今回のヒルナギ、3組さまが県外からでした
お昼の時間帯、わざわざ遠方の方から来てくださるくらいの期待を頂けたこと、
ありがたくて、ありがたくて、幸せです。
これからも、真面目に優しく一生懸命に。
これだけは忘れないように、
また五十嵐さんへ通うとします 笑